受け継いだ家を快適で
住みやすい空間に
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INTERVIEW report
父の家で暮らす

昭和36年くらいに公務員だった父が退職して、それまで住んでいた公務員宿舎を出なくてはいけませんでした。この家は、父が人を介して知り合った画家の家でした。その画家が外国へ行ってしまわれるので、誰か住んでくれる人はいないかと探していたんですね。ご自身が気に入った人でないと嫌だということでしたが、意気投合した父と話がまとまって、ここに住むことになりました。
セールスエンジニア(担当)
への要望

やっぱり家の雰囲気は残したかったですね。この土地で、そのまま続いた生活はしたかったので。古くて汚れも目立ち、いつ壊れるか分からない状態でしたので、まず安心な家にして欲しいということをお願いしました。それと、歳を取ってから暮らしていく家なので、どちらかが車いすになった時でも快適に過ごせるよう、バリアフリーにしたいこともお伝えしました。でもそれは今では当たり前みたいですけどね。
かなり大きなアトリエの空間がありましたから、そのまま残したのでは普通の家としては住みにくいので、どのように改善していくかということをいろいろと相談しましたね。
間取りの効果的な改善

お風呂場とか、水廻りもアトリエの一部を削って作ったんです。
アトリエの一部を使って水廻りを作って、その上にロフトも作ったので、天井高は4m50cmくらいありましたね。
そういう空間の使い方については、妻ときちんと詰めていきましたね。リビングの隣は私の書斎にしましたが、「上を屋上庭園にしてください」と施工統括者にお願いしました。今、ナスとキュウリとトマトがなってるんですよ。
屋上庭園は施工の途中で変更して作ってもらったんです。
リフォームして良かったこと

昔の家より、はるかに住みやすくなりましたね。
それと、以前と同じ面積で家具も増えたのに、空間のゆとりが出来て心地いいんです。
玄関のたたきも昔のままなんです。昔の面影が残ってるとやっぱり嬉しいですよね。機能的に嬉しいんじゃなくて、心情的にね。
窓から見える景色は変わらないわけですよね、庭の景色とか。だから落ち着いていられるのかな。
やっぱり住み心地は断然良くなりましたね。
リフォームの価値

そのまま使えて
役に立つんだったら
リフォームして活かすことは
家を受け継ぐ子どもとしても
気持ちがいい
リフォームの価値

どれだけ新しく良い物ができるかというよりも、こちらの要望や気持ちをどのくらい汲んでもらえて、それを建物に活かしてくれるかが、一番大事なことだと思いますね。
それは歳を取っているせいもあって、今まで役に立ってた物を簡単に捨てる気にはなれないという気持ちがあります。「今までご苦労様」という意味もあるし、「またこれから一緒にやりましょうね」という気持ちもあって、リフォームというカタチになったんです。ですから新築にしようとは思わなかったですね。
やっぱり自分の親や先祖が使っていた物を、すぐ捨てるのはあまりいい気持ちはしないですよね。だから、そのまま使えて役に立つんだったら、リフォームして活かすことは家を受け継ぐ子どもとしても気持ちがいいと思います。